いわゆるブッダ、ゴータマ、シッダールタ、お釈迦さまの呼び名について
高野山の柊弥です。
いわゆるブッダ(仏陀)の呼称についてということで、散々言われていることですが書きます。
まず、ブッダについて。これはサンスクリットで、「目覚めた人、気づいた人、知った人」とかを意味します。
そして、「本名はゴータマ・シッダールタ!」などと言う人もいますが、これは誤りです。ゴータマ(gotama)はサンスクリットで「最も優れた牛」を意味します。そしてシッダールタ(Śhiddhārtha)は「成就した人、目的を達成した人」を意味します。
お釈迦様、というのも、これは曖昧な言葉と言わざるを得ません。というのも、釈迦というのは種族の名称であるからです。
そこでできれば、釈迦族出身の尊い方と特定した一人を指す、「釈尊」と呼ぶのをぜひとも一般化したいのですがなかなか広がりませんね……。